第2回 「英文法指導」 [twitter:@ns596]

英語教育ブログみんなで書けば怖くない!企画(http://d.hatena.ne.jp/anfieldroad/20111001/p1)に参加中!

お久しぶりです(;´Д`)
日々の仕事の忙しさのおかげ(せいで)ブログの更新がバッタリ途絶えてしまいました。
が、第1回にも参加させてもらっているこの企画!参加せねばなりません!

ですが、本当に忙しくて、まぁ簡単なことしか書けません…。・゚・(ノД`)・゚・。
もし掘り下げる内容があったら追々ブログに書くとして現在の私の「英文法指導」とは
teaching < instructionという結論に至りました。
以下が詳細です。

まずは私の現在の立ち位置の紹介

コンテクストが前提にないと話にならないのでご紹介。

  1. 私自身はイギリスの大学院修了して某学習塾に就職した新卒講師。
  2. 中学生を対象に英語を教えている。
  3. 生徒の学力は関東圏のいわゆる超進学校を目指している(Advanced-level)レベル
  4. 指導している内容は主に英文読解と英文法

一問一答形式

書きたいことはたくさんありますが書くことを絞るために@anfieldroad1さんが提示してくださった8つの論点に一言二言で答える形で参加します。

英文法指導の際にこだわっていること

とにかくelicitation feedbackを意識しています。
塾のニーズとして受験に勝つための知識は必須です。
ですのでmeta-linguisticな知識(文法の知識を生徒が自分の言葉で説明できる力)が必要となるわけです。
例えば

私:このmakeって何?
生徒:……
私:し…
生徒:(ハッ!)使役動詞!

極端な例ですがこんな感じ。
要するに既習事項をリマインドさせるためにこちらがある程度の情報を与えて生徒に気づかせるという作戦を多用しています。

日本の英文法指導の課題

受験英語で身につけた知識をきちんとspeaking,listeningで運用させるようにすること。
この1点につきると思います。

「なにを」「どこまで」教えるべきか

極端な話、リミットはないと思います。
私は中学生を教えていますが、学習指導要領から逸脱した知識(使役動詞や仮定法過去)もバンバン教えています。
(でないと超難関私立校には受からないからです。)
生徒の学力はもちろん考慮すべき点ですが、私の受け持つ生徒は接続詞のifがわかれば仮定法過去も理解できます。
(あくまで「理解」というレベルであり「運用」までは難しいですが…)
ですので「中学英語で充分」は疑問ですが「英語を運用するには中学生でも充分可能」というのは嘘ではないです。

文法は「どう」教えるべきか

超難しい題材ですね。。。一言二言では難しいという答えは逃げでしょうか(´・ω・`)
強いて言うならばhow to teach,what to teach,いずれにせよ「楽しく教えるべき!!」

「なぜ」英文法指導が大切なのか

塾講師としての意見:スポーツでも遊びでも何でもそうだけど与えられたルールを理解して試合に臨まなきゃいけないんだぜ。
個人的意見:言語の違いっておもしろいよね!

「なぜ」英文法指導は不必要なのか

第一言語以外を学びたいなら文法は必要です。

英文法を学んでおいてよかったこと

一番最近感じたことは、塾講師として働き始めて「受験英語」を再勉強し始めたら留学前よりリスニング力が格段に上がったことかなー。
つまり、4技能は結びついてるんだと実感したこと。

コミュニケーション活動と英文法

大切です。私は受験で勝つために必要な知識を最短距離で指導しているわけですが、もし許されるならexplicitに教えたことを場面なりを設定させてきちんとproductionまで結びつけたいと思っています。

まとめ

あくまで塾講師としてまとめますと、私が行なっている「指導」とはteachingでなくinstructionであるということ。
OEDでは

  • instruction: detailed information on how to do or use sth
  • teaching: the work of a teacher

とあります。
ってことで私は教師でなく講師なわけです。
教師としての教授でなく、
「詳細な情報を与えて」それをいかに「入試で使わせるか」を指導しているわけです。
色んなことを思いますが今は受験英語で日々勉強しています!